2日目、この日は早くも南アフリカからレソトへの越境。

朝5時前に起きると隣で寝ていたニックの姿が見えない。トイレに行くついでにリビングに行くとすでに朝ご飯を作ってくれていた。マジ尊敬。

この日の朝ご飯はスクランブルエッグと前日に購入したゲームミートのソーセージ。ゲームミートとは家畜以外の、狩猟対象となる動物のお肉のことで、今回はスプリングボック(Springbok)のお肉だった。
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このスプリングボック、南アフリカのシンボルの動物らしいのだけど。。。食べていいんや。お味の方はまあまあ、というかスパイスと混ぜてソーセージにしてしまえば大抵のお肉は食べられそうな気がしないでもない。

お昼のサンドイッチも準備して7時前に宿を出発。辺りはまだ霧に包まれていて幻想的な雰囲気。
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次の目的地、レソトの国境に向けて車を走らせてると・・・あっという間にCaledonspoortという国境に着いてしまった。さすが前日に長距離走らせて国境沿いの町まで来た甲斐があった。
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南アフリカの出国、そしてレソトの入国共に特に問題もなくスムーズに国境を通過することが出来た。さすがパスポートランキング1位と2位のシンガポールと日本!今はどっちがどっちだっけ。

国境を通過した後もしばらくは舗装道路を進み、Hlotseという比較的大きな町のスーパーで食糧品の買い出し。

レソトは南アフリカの通貨「ランド」が使えて便利だけど、現金で支払うとお釣りはレソトのお金で戻ってくるらしい。小国や国境沿いの町だとこういう事あるよね。
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このスーパーでこの旅最大のトラブルが発生。

ポケットに入れていたパスポートをスマホをポケットから取り出すときに落としたらしく、スーパーの店員のおばちゃんが拾って友人に届けてくれた。

もう危ないわよ~、何してんの全く、的なセリフを店員さんが苦笑しながら現地の言葉で話しかけられパスポートを返してもらった。友人たちは若干引いてた。これはマジでやらかしたけど本当に助かった。

さてここからThaba-Thekaという町まで移動するのがこの日のミッション。

このHlotseから30分ほど運転すると天空の王国レソトの絶景がずっと続くことになる。
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こんな景色や
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あんな景色
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など
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など
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など
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など
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と絶景があっては車窓から、または車を止めて写真を撮っては更に壮大な景色が現れて、どこからともなくガキンチョ共が走って向かってくるのでそれまでに撮影を終えて車を発進させての繰り返し。レソトではずっと子どもたちとの鬼ごっこの連続だった。
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約3時間半かけてHlotseからカツェダムまでは友人がずっと運転してくれた。ここまでは舗装道路で快適なドライブ♪
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カツェダムは到着するまでの1時間ぐらいはずっとダム湖の畔を走っていくほど大きな規模のダムで、そのダム湖ではニジマスを養殖していて日本にも輸出しているらしい。
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このカツェダムの上を一般車両も通ることができるらしいのでゲートを開けてもらいダムを通過し、展望台にもなっているダムのインフォメーションセンターへ。
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他にお客さんもおらず、休憩できそうなテーブルがあったのでスタッフに許可をもらいそこで早朝に作ってきたランチを食べさせてもらった。ありがたや。
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その後は運転を交代しこの日の宿のあるThaba-Tsekaという町まで自分がドライブしたのだけど、このダムを少し越えた後から舗装道路から未舗装のガタガタの道へと変わってしまった。
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70kmの道のりなのにGoogle Mapで2時間半もかかると表示されてたのはそういう事やったのね。
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10分ほど進んでこれは長期戦になりそうだと覚悟を決め、車の空気圧を少し弱める=空気を抜くことにした。
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そこからGoogle Mapの通り2時間半かけてガタガタの道をなんとか踏破。ガタガタ道の運転では道路の陥没や大きな岩などのコンディションを常に確認する必要からあまり景色が楽しめなかった、とはいえ休憩がてら途中で立ち止まり、また写真を撮りながらなんとか目的地の宿に到着した。
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ここでは宿のレストランで晩ごはん。注文したスペアリブがめちゃくちゃ美味しかったけど楽しみにしていたレソトのビールが炭酸は抜けてるし冷たくないしで全然美味しくなかったのがガッカリポイント。
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翌日、3日目も早起きして8時過ぎには宿を出発。
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この日のミッションはレソトと南アフリカの東側の国境、サニパスの宿までたどり着くこと。
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まずは友人の運転で出発、この日は最初からずっと未舗装のガタガタ道で、前日で慣れたとは言え乗り心地は非常に悪い。

しかし車窓に広がるのは前日に引き続き壮大な渓谷と晴れ渡る青空でずっと目の前の景色を見ていられ・・・る訳でもなくもちろん少し飽きはしたけれどもパノラマで広がる絶景はこのレソト以外では見れないものだと思う。
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ホテルを出発してから2時間ほどして運転を交代。
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ホテルから目的地まで距離にすると百数十キロの道のりだけどそのロードコンディションは前日にも増していたるところが陥没するか大きな石がゴロゴロと転がっていて、車高の高い四駆をもってしても平均すると時速30kmも出せなかったと思う。まあこれは自分も含めてそういう道に慣れてないドライバーのテクニックの無さもあるんだろうけど。

更に荒ぶれる悪路を突き進み、
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途中でパンとピーナッツバターやヌテラのサンドイッチを食べ、
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合計5時間かけてようやく舗装道路に出てきたときはみんなのテンション最高潮!そこからサニパスの国境までは渓谷の谷、または斜面を縫うように走り抜けて、
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サニパスの標高最高点でみんなで記念撮影して、
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ようやくサニパスの国境に到着!なんかめっちゃ曇ってるけど。
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この日はこのサニパスにある宿で泊まる予定だけどついでに寄ったのがサニパスにある自称「アフリカ一標高の高いパブ」
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パブの中に入るとお客さんでいっぱいだったけどタイミングよくテーブル席が空いたので、運転頑張ったご褒美としてビールを頂くことに。
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前日と同じレソトのビールを注文するとこれが冷たくて炭酸もしっかり効いてて美味しい!前日の宿のビールが不味かっただけでレソトのビール、普通に美味しいやん。
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このパブのデッキから翌日下ることになるサニパスの峠道を見下ろしてみると霧、というより雲が山の斜面にかかっていてほとんど先が見えない状態。こんな視界の悪い状態でサニパスを下るのは不安もあるし、何より景色が見えないのは面白くないなぁと思いながらパブを後にして宿へ向かった。
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この日の宿は電気が通るのは夕方から夜にかけての4-5時間、もちろんWifiは無し、お湯も怪しい、水すら怪しいというなかなかのコンディション、おまけに夜になると気温も5℃を切るほどの今回の旅で一番寒いところだった。
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その代わり、とでも言ったら良いのか、サニパスで見た星空はこれまで見てきた中でも最高に綺麗だった。肉眼ではっきり見えた天の川を寒い中みんなで撮影大会。マジで寒かった。
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ケビンの一眼レフで撮った同じ天の川↓ さすが。。。
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ダブルベッドをニックとシェアしたのだけど、寒すぎて布団や毛布を重ねまくった結果寝返りも打てないほどの重さの掛け布団となったため毛布を奪い合う事も無く平和に朝を迎えることが出来た。
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翌朝4日目は6時前に起床、朝日の撮影の為に布団から、そして外に出る勇気と根性が無くいつの間にか朝日が向かいの渓谷を朱く照らしていた。
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ホテルを出発し再びサニパスの国境へ。この日は晴天で空気も澄んでいて絶好のドライブ日和♪
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国境のゲートを越えて・・・も誰もいない。あれ、国境ってこの峠道の麓にあるんだっけ?と頭に?マークが浮かんだけどイヤイヤイヤ、ここでも手続きが必要なはず、と思い直して改めてゲート隣の建物に行くとそこがレソトの出入国を手続きするイミグレで無事にレソトを出国。
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あぶねー、出国手続き無しでサニパスを下るところだった。もしそのまま下ってたら・・・もう一回登ってこないといけなかった???

国境ゲートの近くにたくさんいたアイスラットと呼ばれるネズミ
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国境ゲートの近くにいた少しいかつめのバイカーに話しかけてみると、ふもとからこの国境ゲートまで20分で登ってきた。車だったら30分だろ、との事。え、そんなに時間短いの?
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山頂からのくねくねの山道はロードコンディションも悪く急勾配で慎重にベストルートを選びながらのドライブで、ふと横を見ると広がる壮大な景色に目を奪われ、てしまうと車ごと峠を転がり落ちてしまうので集中して運転。
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でも早朝で車がほとんどいなかったのと、道幅が意外と広くて車を止めるスペースがあったので何度か車を降りてパシャパシャと撮影。本当に晴れて良かった!
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結局撮影しながらも1時間弱で南アフリカの国境ゲートまで下りてこられたのでバイカーが30分って言ってたのもあながち間違ってなかったのかも。
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南アフリアの国境をくぐりレソト旅はこれにて終了。
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ドライブ以外は特に何もしてないレソトだけど、車窓からの景色に目を奪われっぱなしの素晴らしいドライブ旅だった。そしてトヨタの四輪駆動の底力を見せつけられた!さすがやね。