中央アジアの旅4日目、ウスチュルト台地のツアー2日目は6時過ぎに起床。

前日テントに入った12時過ぎはまだ温かくて寝袋の上に横たわって寝ていたら途中で冷え始めたので寝袋に包まって朝を迎えた。途中から強烈な風が吹いてテントもガンガン揺れてたけど睡眠欲の方が圧勝したみたいですぐにまた寝てしまった。
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岩山の間から朝日
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イタリア人カップルも起きてテントから出てきたのにSerikがまだ屋外で毛布をかぶって熟睡してる。こいつは起こさないとずっと寝てる奴なので起こして朝食を作らせる。。。なんかこう書いていると自分がすごく悪い人間に見えてくる。

朝ご飯はゆで卵
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一度最寄りの町まで戻ってガソリンや水を補給してからこの日のメインイベント、トゥズバイル塩湖へ向かうことにした。町が発電所の故障の影響で停電してるらしい。まあ自分たちに関係ないけど町の人達には一大事なので、非常用の電気のために車にガソリンを入れに来るためガソリンスタンドが非常に混んでいた。

元々このトゥズバイル塩湖は遠くてずっとオフロードになるのでツアーには含まれていなくて、追加オプションUSD170なら行けるとの事でイタリア人カップルと割勘にして行くことにした。ウスチュルトのツアーの中ではあまり人気が無いみたいで、Serikも行くのがまだ3-4回目らしい。

手に持っている時はお祈りをしている時だから話しかけないでね、とSerikに言われた数珠。長い時は30分ぐらいずっと握ってぶつぶつと呟くようにお祈りしていた。
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この日も荒野をひたすら走らせて塩湖へ向かう途中に馬やラクダを見かける。人が周りに全然いないので野生かと思ったらちゃんと所有者はいるらしい。
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ラクダは毎日餌を食べさせるために舎と荒野を移動させるのに対して馬は群れの中の1-2頭にGPSをつけておき数日毎に人間のほうが荒野に様子を確認しに行くらしい。
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ちなみにラクダを飼う目的はミルクで、馬は馬肉だそう。
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またアクタウではお肉の価格はラム→馬肉→ラクダ肉→牛肉→鶏肉の順で下がっていくらしい。人種にもよるだろうけどSerik曰く家庭で一般的に食べるお肉は馬肉とのこと。

オフロードを走らせること2時間でようやく塩湖が見えてきた。
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遠くから見ると塩湖の向こう側の岸壁が塩湖に反射してるのでもしかして前日に雨でも降って水が溜まって鏡張りになってる?と期待したけどSerikによると真っ白で真っ平らの地表がどういう効果か向こう側の景色を反射させているらしい。
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塩湖の一部は表面の塩のすぐ下が水分含量の多い泥になっていてそこに車で入るとスリップして抜けられなくなるので、Serikaがそのエリアを慎重に避けながら塩湖の中心部の近くに車を停めてそこから歩いて中心部へ。
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塩の塊をパリッパリッと踏み潰しながら真っ白で無音の世界へ入り込む。
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死ぬまでに訪れてみたいリストにずっと入っているボリビアのウユニ塩湖ってこんな感じなのかな。もっと広いんかな。
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ウズベキスタンやカザフスタンのうどんと呼ばれるラグマンを食べてみるとトマトベースのスープに手打ちの麺と牛肉やポテト、人参がたっぷり入っていて美味しかった!スープに旨味があるとやっぱり美味しい。疲れた身体に塩気が滲みる。ゲーリー氏と共に旅をするようになって初めて完食出来た。
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お昼を食べたあとはアクタウの町の方向に戻り、Ushchel'ye Ybyktyという渓谷へ向かった。ここは比較的アクタウ市内からも近いので日帰りのツアーもあるらしい。

途中でSerikが車を停めて買って食べさせてくれたラクダのチーズ。砂糖が足されていたので甘くて美味しかった。お腹の調子が良ければもっと食べれたのに!
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Ushchel'ye Ybyktyという渓谷はパッと見、なんでここに来たんだろう?別に何にもないやん、と思ったけど岸壁の間を歩いて中に入っていくと、長年の浸食で築き上げられた自然の造形美に目を奪われた。奥の行き止まりから見上げた景色が素晴らしい。
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この渓谷は世界遺産はもちろん、国定公園の範囲にも入っていないのでゴミの投棄や岸壁への落書きなどが耐えないらしい。Serikが業者仲間と定期的にゴミ掃除をしたり、また役人にも改善を求めているけどなかなか実行されていないとのこと。この日は誰かがゴミ掃除をした後だったからかとても綺麗だった。
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奥の方まで進むとこんな感じ。PXL_20230813_131200687~2
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オフロードからアスファルトの道に出てきたのが7時過ぎ、今日はどこかの村のユルトと呼ばれるモンゴルのゲルのようなテントで宿泊をするのでそこに向かうも、昼からの停電がまだ続いているらしい。ガソリンスタンドもまだ長蛇の列。
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Serikが宿に連絡すると、停電が復旧するまでは料理もシャワーも出来ないというので途中のレストランで何かテイクアウトでもしようとしたけどやっぱり停電でどうしようもないらしい。カザフスタンもキャッシュレッス決済が普及してるのでSerikも手持ちの現金が少ないらしく、売店で何か購入するときもイタリア人カップルに現金を借りていた。

ずっと混んでるガソリンスタンドと、
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閉業したのか、定休日なのかよく分からない寂れたガソリンスタンド
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ツアー2日目の宿はユルトと呼ばれるテントでの宿泊。
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トイレも停電が復旧するまで使えないと本気か冗談か分からないけどトイレが施錠されていたので、非常用の裏のトイレで馬に見守られながら。。。
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結局宿に着いて夜10時過ぎまで停電が復旧するのを待って、そこからようやく晩ごはん&2日ぶりのシャワー。(前日の晩も簡易シャワーはあったけどもうその元気すら残ってなかった笑)
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晩ごはんはポテトと牛肉。シンプルな塩味なので味付けには少し物足りなさはあるけど、変にいじってないだけマシとも言える。油はたくさん使ってたけど。付け合せのトマトが美味しかった。乾燥したところで育ったトマトは美味しいね。
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ユルトの天井を開放してくれたので夜は星空が見えるよ、と言っていたけど実際は外灯が明るすぎて全然見る事が出来なかった。まあ前日たっぷり見たから良いんだけどね。
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前日は夜中に寒くなることを予測していなかったので慌てて寝袋を準備したけど、この日は寝る時に毛布をスタンバイしたので途中で寒くなってもすぐに毛布に包まって再び深い眠りへ。。。